遂にGIGAZINEでも取り上げられることとなったヨドバシ・ドット・コム。
確かにこれだけの商品を扱うECサイト、しかもかなりのPVが予想されますからシステムもそれなりの構成になっているものと思われます。
「ヨドバシ・ドット・コム」がリニューアル直後から表示が遅すぎて激重になる大規模障害が発生、一体何が起きているのか? – GIGAZINE
詳しくはGIGAZINEのエントリを見ていただくとして、、
確かに重いですね、こりゃ。
あちこちで分析されていますが、ここはやはり技術屋の端くれ、FirefoxアドオンのFirebugで接続情報を見てみました。
ちょ、ちょっとwwww
index.html (28KB) 返すのに 16.89秒ってwwww
しかもCSSがやたら大きくて多いような気がします。。40Kとか12Kとか。
画像は全て専用の画像サーバ image.yodobashi.com から引っ張ってくるようです。
にしてもこれもちょっと速いとは言い難いですね。確かに大量の画像ではありますが、1つあたりは1KB以下がほとんど。それでも1秒ちょっとかかっています。
面白い(?)のは、640バイトの画像も13Kバイトの画像も、返ってくるまでにほぼ同じ1秒ちょいという時間。ということは、この1秒というのはデータ転送時間というより接続オーバヘッドと見たほうがいいでしょう。
さて、では index.html を取得する際のレスポンスヘッダを見てみます。
Date Wed, 29 Oct 2008 02:57:17 GMT
Server Apache
Pragma no-cache
Cache-Control private
Expires -1
Set-Cookie JSESSIONID=7D4373236E99AC89CC3CBA97C367ABAA; Path=/cs SS_X_JSESSIONID=DA227FF65A3EB11E92F2AF20E7FF7D4A; Path=/
Content-Length 27872
Keep-Alive timeout=15, max=100
Connection Keep-Alive
Content-Type text/html;charset=Windows-31J
Server ヘッダを見る限り、WebサーバはApacheと見て間違いなさそうです。あとは特に自己主張するヘッダはいませんね。URLを見ても .php/.asp などの特徴は見当たりません。
しかしKeep-Alive timeout=15 はちょっと長い気はしますがまぁよしとして、max=100ってどうなんでしょ。
Set-Cookie ヘッダによると、ヨドバシのWebシステムからは JSESSIONID と SS_X_JSESSIONID というCookieが投げられています。
Google先生によると、JSESSIONIDというのはJava ServletでのセッションIDを格納するCookie名っぽいです。どうもApacheの後ろにはTomcat等のアプリケーションサーバが居るようです。
- 2008/10/30追記: これはWebLogicが使用するCookie名のようです。
- 2008/10/31追記: アプリケーションサーバはWebLogicではなくTomcatだ、との話もありました。
SS_X_JSESSIONIDでググってみると、幾つかWebサイトがヒットしました。それらのURLに共通する単語として「cs」や「Satellite」がありました。
これだけの規模のECサイトですから、全て手動更新とは思えません。なんらかのCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)を導入しているはずです。
ということで、「CMS Java Satellite」等のキーワードでGoogle先生にお伺い。。。
ヒットしました。
どうやらこれは FatWire というCMSが出すCookieのようです。Javaベースらしいのでドンピシャ。
また、ネットでの情報によると今回のリニューアルは(株)キノトロープスリーイントが請け負っているようです。実績を見るとクラリオンや、かのウィルコムストアなんて名前も見えます。
CMS導入を積極的に行っているようですが、製品情報ページを見ると
ありました、FatWire。決まりですね。
ちなみに「掲載予定Webサイト」に、『大手量販店Webサイト』とあります。断言はできませんがこれがおそらくヨドバシなのでは・・・?
さて、もうちょっと別の方面を見てみましょう。
www.yodobashi.com のIPアドレスは211.120.8.208です。これのWhois情報を見ると
Network Information: [ネットワーク情報]
a. [IPネットワークアドレス] 211.120.8.128/25
b. [ネットワーク名] YODOBASHI
f. [組織名] 株式会社ヨドバシカメラ
g. [Organization] Yodobashi Camera Co,Ltd.
m. [管理者連絡窓口] KH899JP
n. [技術連絡担当者] KH899JP
p. [ネームサーバ]
[割当年月日] 2000/08/31
[返却年月日]
[最終更新] 2002/08/07 14:05:41(JST)上位情報
———-
ソフトバンクIDC株式会社 (SOFTBANK IDC Corp.)
[割り振り] 211.120.0.0/18
ほう。ソフトバンクIDCのデータセンターに自サーバを置いているようです。IPアドレスレンジが割り当てられてますしね。
しかし、Whois情報の最後に
[最終更新] 1998/05/15 14:09:10(JST)
*******@soc.ocn.ad.jp
とあります。キノトロープスリーイントのサービスとしてFatWireとOCNホスティングサービスを組み合わせたものが提供されていますので、今回のサーバインフラについてはOCNが担当していると考えられますね。
ということで、ヨドバシ・ドット・コムは
- リニューアルはキノトロープスリーイントが請負
- WebサーバはApache
- CMSとしてFatWire Content Serverを導入
- 開発言語は Java、Servlet っぽい
- サーバはソフトバンクIDCのデータセンターに設置
- サーバインフラ関連はOCN(NTTコム)が担当かも(2008/10/31追記)
というところっぽいです。
ちなみにトップページのソースを見たWebデザイナーは
と言ってました。
あんだけ大量のスタイルシート読んでるのにね。
まぁこれくらいの情報はちょっと調べれば出てきますし、俺ごときの三流エンジニアが「何が悪い」とか偉そうなことを言うつもりはありません。
今は担当エンジニア陣が目の下にクマを作り無精ひげを延ばしまくり目を血走らせ対応に当たっているものと思います。同業者として現場レベルの苦労は痛いほどわかります、どうか頑張って頂きたい。
大丈夫、ここまで落ちちゃったらあとは上がるだけですよ!(フォローになってない)









11月 2nd, 2008 at 06:38
こんにちは、記事拝見させていただきました。
私はweb系の知識があまりないIT土方なのですが、
やっぱりシミュレータや限られた台数での実機テストでは見えない部分が多いと思うんですよね。
今回の原因がどこかは私にはよくわかりませんが、
今ごろ開発元は大量の不具合修正の要望や
追加機能依頼の連絡が行っているんだろうなぁと思うと、
がんばれと言うことしか出来ません。
・・・どう考えても前のレイアウトの方がつかいy・・・
ps:この記事を私のブログの記事で勝手にリンクいたしました。
事後報告でスイマセン。
11月 4th, 2008 at 12:51
ごくりサン、コメントありがとうございます^^ <遅くなってしまって申し訳ありません
いやー、なんかこう、、、現場はきっと修羅場なんだろうなぁ、と想像すると、ともかく現場エンジニアには頑張って欲しいなぁとしか思えないですよね。
犠牲者が出ないことを祈るばかりで^^;;
リンクありがとうございました、こちらこそよろしくお願い致します!
11月 29th, 2008 at 22:53
NTTコムといえば、iタウンページもFatwireだね。
もはや、あの検索UIは古すぎ重すぎ、一向に変わり映えしないし
おそらく抜本的な変更がもはやシステム的にも人材的にも不可能で膠着状態なのでは(笑)
そういうサイトって、元国営とかにごろごろしてそう。